マーベル映画の一覧
アメリカ漫画「マーベル(Marvel)」の映画一覧です。「アベンジャーズ」などのMCUシリーズの歴代の評価や順番。歴代の作品から最新作、今後の公開予定まで。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマン、ブラック・ウィドウなどの歴史が分かります。YoutubeやAmazonなど動画配信へのリンクと、ロッテン・トマトの評価付き。
マーベル映画は、いわゆる「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)と呼ばれ、それぞれの映画につながりがあるシリーズになっています。CGなどの映像技術が格段に進歩し、コミック(漫画)の可能性を大きく広げています。アクション映画やSF映画として秀逸。ドラマ性も優れています。(有宗良治)
MCUとは
「マーベル・シネマティック・ユニバース」の略。 原作マーベルコミックのヒーローたちが同じ世界に存在しているという設定。 ヒーローや悪役が単独で活躍するのではなく、 同じ世界観(ユニバース)の中で、 相互に乗り入れています。
「駄作なし」の歴史
MCUシリーズには、第一作目の「アイアンマン」以来、高評価の作品が続きました。 失敗作や駄作がなく、百発百中の成功率を誇っていました。 米ロッテン・トマトによると、映画評論家の評価は最高得点の「ブラックパンサー」の96%を筆頭に、 「アベンジャーズ/エンドゲーム」「アイアンマン」「スパイダーマン1,2」「マイティ・ソー バトルロイヤル」など、90%を超えました。 興行収入も、すべてメガヒットになっています。 同一シリーズでこれだけ勝率の高いシリーズは、映画史上、極めて異例でした。
「エターナルズ」でついに「並」の評価
こうしたなか、2021年11月に公開された「エターナルズ」が、 ついに、シネマスコアやロッテン・トマトで「並」の評価が下されてしまいました。 その後「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」で爆発的な高評価を得ましたが、「アントマン&ワスプ:クアントマニア」も並の評価になるなど、作品にばらつきが出ています。 いずれにせよ、悪くても「並」の評価であり、「駄作」といえるものは今のところありません。(Hitomi AI)
2020年代
題名、公開日 | 評価・説明 |
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▼ フェーズ6 ▼ | |
「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ(原題)」
(米国で2027年5月7日公開予定) |
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「アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)」
(米国で2026年5月1日公開予定) |
■監督:デスティン・ダニエル・クレットン |
▼ フェーズ5 ▼ | |
「ブレイド(原題)」
(米国で2025年11月7日公開予定) |
■監督:バッサム・ターリク |
「ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ」
(米国で2025年7月25日公開予定) |
■監督:マット・シャクマン |
「サンダーボルツ(原題)」
(米国で2025年5月2日公開予定) |
■監督:ジェイク・シュライアー |
「キャプテン・アメリカ:ブレイヴ・ニュー・ワールド」
(2025年2月14日公開) |
■監督:ジュリアス・オナー
<予告編> |
「デッドプール&ウルヴァリン」
(2024年7月24日公開) |
■監督:ショーン・レヴィ
【評価】 ■ロッテン・トマト:79% (最新→) ■シネマスコア:A ■IMDB:8.2 (最新→) 【長さ】2時間8分 <予告編> |
「マーベルズ」
(2023年11月10日公開) |
■監督:ニア・ダコスタ
【評価】 ■ロッテン・トマト:62% (最新→) ■シネマスコア:B ■IMDB:6.1 (最新→) 【興行収入】 ■世界:2億ドル ■日本:7億7000万円 【長さ】1時間45分 「キャプテン・マーベル」(2019年)の続編。今回はキャプテン・マーベル単独でなく、彼女を含む3人組のトリオが主人公となる。このうち1人は、パキスタン系アメリカ人の女子高生カマラ・カーン。 <予告編> |
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ボリューム3」
(2023年5月3日公開) |
■監督:ジェームズ・ガン
【評価】 ■ロッテン・トマト:81% (最新→) ■シネマスコア:A ■IMDB:8.4 (最新→) 【興行収入】 ■世界:8億ドル ■日本:13億2000万円 【製作費】 2億5000万ドル 【長さ】2時間30分 ガーディアンズ3部作の完結編。前作「1」「2」と同じくジェームズ・ガンが監督を務めた。もちろん脚本も再び自分で書いた。ガン監督は2022年11月、マーベルのライバルである「DCコミック」の映画部門の共同会長兼共同CEOに就任しており、本作がマーベルでの最後の仕事となった。 ガーディアンズ一味が特効薬を求めて最後の冒険に挑む。 観客の評価は高い。キャラクターの感情を重視したストーリーで、「MCUらしい傑作」という声が出た。 日本での公開初日の興行収入ランキングは4位にとどまった。「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」というアニメ2本に大差をつけられただけでなく、前週末から公開されている邦画実写「TOKYO MER~走る緊急救命室」にも敗れた。 <挿入歌「Since You Been Gone」> |
「アントマン&ワスプ:クアントマニア」
(2023年2月17日公開) |
■監督:ペイトン・リード
【評価】 ■ロッテン・トマト:47% (最新→) ■シネマスコア:B ■IMDB:6.2(最新→) 【興行収入】 ■世界:4億7400万ドル ■日本:9億9000万円 【製作費】 2億ドル 「アントマン」(2015年)と「アントマン&ワスプ」(2018年)の続編。MCUのフェーズ5の第一弾。映画評論家の評判は芳しくなかった。 <テーマ曲> |
▼ フェーズ4 ▼ | |
「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」
(2022年11月11日公開) |
■監督:ライアン・クーグラー
【評価】 ■ロッテン・トマト:84%(最新→) ■シネマスコア:A ■IMDB:7.3(最新→) 【興行収入】 ■世界:8億ドル ■日本:12億円 撮影前の2020年8月、前作「ブラックパンサー1」で主人公ブラックパンサーを演じた俳優チャドウィック・ボーズマンが、大腸がんにより他界した。43歳という若さだった。 本作では、ブラックパンサーことティ・チャラが死去した後の世界が描かれる。偉大な指導者ティ・チャラを失ったアフリカの王国ワカンダは、侵略の危機にさらされる。 遺志を継ぐ妹シュリらが王国を守るために立ち上がる。 新たな適役キャラクターとして、海底王国を率いるネイモアが登場する。ボーズマンへの追悼ムードに包まれた一作。 MCUの「第4段階(フェイズ4)」の最後の作品となった。 【アカデミー賞】 <ノミネート> 助演女優賞(アンジェラ・バセット) 視覚効果賞 歌曲賞(歌手:リアーナ) 衣装デザイン賞 メイク&ヘア賞 <挿入歌> |
「ソー:ラブ&サンダー」
(2022年7月8日公開) |
■監督:タイカ・ワイティティ
【評価】 ■ロッテン・トマト:65% ■シネマスコア:B+ ■IMDB:6.8 【興行収入】 ■世界:7億ドル ■日本:13億円 『マイティ・ソー』シリーズ第4弾。己を見つめ直していたソーが元恋人と共に"神殺しのゴア"に挑む。 ソーの恋人役だった女優ナタリー・ポートマンが戻ってくる。今回は雷神の一員となって戦う。 悪役として名優クリスチャン・ベールが登場する。 ソーの前作「マイティ・ソー バトルロイヤル」(2017年)に続いてタイカ・ワイティティが監督を務めた。この間、ワイティティは「ジョジョ・ラビット」でアカデミー賞脚本賞を獲得し、映画界を代表する名監督の一人として評価されるようになった。 <予告編> |
「ドクター・ストレンジ2 マルチバース・オブ・マッドネス」
(2022年5月4日公開) |
■監督:サム・ライミ
【評価】 ■ロッテン・トマト:74% ■シネマスコア:B+ ■IMDB:7.1 アベンジャーズ最強の魔術師ドクター・ストレンジの前に現れた、無限の可能性が存在するマルチバース(並行世界)。 そこから新たな脅威が人類に迫る中、彼の前に立ちはだかるのは最凶の魔術を操る邪悪な”もう一人の自分”だった。 【興行収入】 ■世界:9億4000万ドル ■日本:21億3000万円 <予告編> |
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」
(2022年1月7日公開) |
■監督:ジョン・ワッツ
【評価】 ■ロッテン・トマト:94% ■シネマスコア:A+ ■IMDB:8.3 ソニーとマーベルの共同製作。 2019年の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」の続編。 トム・ホランドが主演する3部作(ホーム・シリーズ)の完結編となる。 初代「スパイダーマン」3部作(2002年~2007年)と、「アメイジング・スパイダーマン」2部作(2012年、14年)の悪役が登場する。 いわば21世紀のスパイダーマン・シリーズ8部作の総まとめのような形になっている。 アベンジャーズ軍団から、脇役としてドクター・ストレンジが登場する。 彼の念力によって、現世界と同時に存在している「並行世界」(パラレル・ユニバース)から、スパイダーマンの過去作に出ていた悪役たちが続々とやってきてしまう。 全世界で大ヒット。「アベンジャーズ/エンドゲーム」以来の興行収入となった。コロナ渦で元気がなかった米国の映画界に朗報をもたらした。 評論家と一般ファンの評価は、いずれも高かった。スパイダーマンシリーズとしては、アニメ「スパイダーマン:スパイダーバース」や初代スパイダーマンの「2」以来の高評価となった。 【興行収入】 ■世界:19億100万ドル ■日本:41億7000万円 <予告編> |
「エターナルズ」
(2021年11月5日公開) |
■監督:クロエ・ジャオ
【評価】 ■ロッテン・トマト:47% ■シネマスコア:B ■IMDB:6.3 【興行収入】 ■世界:4億200万ドル ■日本:12億36万円 主演は、アンジェリーナ・ジョリー。 宇宙人エターナルズが地球を守る。 女性セルシと男性イカリスという2人の宇宙戦士が主人公。 多数の新規スーパーヒーローが一挙登場する。 派手な娯楽性よりも、物語性が重視されている。 人類をデヴィアンツの脅威から守るため、神にも近い存在のセレスティアルズにより地球へと送り込まれた10人のエターナルズ。彼らは特別な力を持ち、7000年以上デヴィアンツと戦い続けた。しかしその戦いにはセレスティアルズによる真の目的が隠されていた。 「エターナルズ」でついに「並」の評価ロッテン・トマトのスコア(批評家の評価)は、 「47%」となった これは、過去26作品の中で断トツの最下位。 これまでの最低は「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」(2014年)の66%だった。シリーズ初のロッテンロッテン・トマトでは、60%未満のスコアを獲得すると、「Rotten(腐っている)」と認定される つまり、エターナルズはシリーズ初の「Rotten」となってしまった。マーベルらしくない?エターナルズは、中国出身の女性クロエ・ジャオ氏が監督を務めた。 ジャオ氏は「ノマドランド」の監督として、2021年のアカデミー賞で作品賞と監督賞を獲得した。 それだけに、大きな期待が寄せられていた。 しかし、エターナルズでは「アクションで魅せるマーベルらしさが足りない」との批判が出た。 その一方で、独創性という点では、高く評価する声も聞かれた。<予告編> |
「シャン・チー/テン・リングスの伝説」
(2021年9月) |
■監督:デスティン・ダニエル・クレットン
【評価】 ■ロッテン・トマト:92% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.4 格闘技の達人シャンチーを描く。 マーベル映画で初めてのアジア系ヒーローが主人公になった。 主演は、中国系カナダ人のシム・リウ。 サンフランシスコのホテルマン、ショーンは普通の人生を送っていた。しかし通勤のバスで襲撃されたことにより過去が明るみに。暗殺者として育てられた彼は過去と向き合い、妹を助けるため、旅に出ることになる。そして父の大いなる野望が明らかになる。 【興行収入】 ■世界:4億3200万ドル ■日本:9億6476万円 <予告編> |
「ブラック・ウィドウ」
(2021年7月) |
■監督:ケイト・ショートランド
【評価】 ■ロッテン・トマト:79% ■シネマスコア:A- ■IMDB:6.7 アベンジャーズの女性スパイとしてお馴染みのブラック・ウィドウの過去と秘密を描く。 時代設定としては「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の間のエピソードが軸になる。 ブラック・ウィドウはロシア出身。 名前は「ナターシャ」。 本作では、ナターシャの過去が明かされる。 ナターシャが国際平和維持組織シールドに参加する前の経緯も描かれる。 ナターシャの前に突如、妹のエレーナが現れる。姉妹は自分たちを育てたスパイ組織レッドルームの秘密を知った。それによって命を狙われことになるる。 スカーレット・ヨハンソンが主演。 ヨハンソンは本作が公開されるまでの10年間、他のマーベル作品でブラック・ウィドウを演じてきた。 妹のエレーナには、フローレンス・ピューが起用された。 MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のフェーズ4の第一弾。 【興行収入】 ■世界:3億7900万ドル ■日本:9億4942万円 <予告編> |
2010年代
題名、年、動画 | 内容・解説 |
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▼ フェーズ3 ▼ | |
「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」
(2019年6月) |
■監督:ジョン・ワッツ
【評価】 ■ロッテン・トマト:90% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.4 マーベルのシリーズ映画(MCU)に組み込まれた新生スパイダーマンのシリーズ第二弾。 すなわち「スパイダーマン ホームカミング」の続編となる。 前作に続き、トム・ホランドがピーター・パーカーを演じる。 師匠アイアンマンに導かれ、真のヒーローを目指し成長していく姿を描く。 ピーターは16歳の高校生。ニューヨーク在住。アイアンマンに託されたヒーローとしての責任を果たすべく、街の平和に努めていた。 ようやく訪れた夏休みに、親友のネッド(ジェイコブ・バタロン)や、ひそかに思いを寄せるMJ(ゼンデイヤ)ら友人とヨーロッパ旅行に出かける。 そこに、平和維持諜報(ちょうほう)機関SHIELDの元長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が現れる。 ヨーロッパ各地では自然の力を操る巨大な敵が出現し、スパイダーマンの力を必要としていた。 【興行収入】 ■世界:11億3100万ドル ■日本:30億6000万円 <予告編> |
「アベンジャーズ/エンドゲーム」
(2019年4月) |
■監督:ルッソ兄弟
【評価】 ■ロッテン・トマト:94%% ■シネマスコア:A+ ■IMDB:8.4 マーベルのヒーローたちが、最強の敵との再決戦に臨む。 「アイアンマン1」(2008年)からスタートしたマーベル映画の一つの集大成となる。 ファンや評論家から絶賛され、 世界の歴代興行収入で「アバター」(2009年)を抜いて史上1位になった。(インフレ率を加味した場合は、史上5位)。 前作「インフィニティ・ウォー」は悲劇で終わった。 アベンジャーズは、宇宙の強敵サノスに敗れた。 そして、無限の力を持つ宝石「インフィニティ・ストーン」が、6個すべてサノスの手に渡ってしまった。 その結果、地球と宇宙の生命の半分が、一気に消滅した。 それから年月が経ち、 生き残ったヒーローたちは、 それぞれ失望や悲しみに暮れている。 田舎で静かな隠居生活を送っている者もいる。 しかし、ヒーローの一人が、 思いもよらなかった解決策のヒントを持ち込む。 わずかな希望のもとに、 アベンジャーズは再び立ち上がる。 果たして奪われた石を取り戻せるのか。 そして、失われた命を蘇らせることができるのか――。 映画版マーベル・シリーズ(MCU)の22作目となる。 過去の21作のストーリーが有機的に絡み合い、 壮絶なドラマが展開される。 これまでの作品からのシーンも使われ、 各ヒーローの物語や心情が掘り下げられる。 「エンドゲーム(endgame)」とは、大詰めの戦いという意味。 3時間1分の大作。 ロッテン・トマトによる映画評論家の評価の集計は、 「94%」という高いスコアになった。 監督、演技、音楽、アクション、映像の特殊効果などが称賛された。 商業的にも歴史的な売れ行き。 スーパーヒットと高評価を連発してきたシリーズの集大成にふさわしい大成功を遂げた。 【興行収入】 ■世界:27億9700万ドル ■日本:61億3000万円 <予告編> |
「キャプテン・マーベル」
(2019年3月) |
■監督:アンナ・ボーデン、ライアン・フレック
【評価】 ■ロッテン・トマト:78% ■シネマスコア:A ■IMDB:6.8 アベンジャーズが結成される前の物語。 そして、女性戦士キャプテン・マーベルの誕生秘話である。 主人公は、女性戦士ヴァース(ブリー・ラーソン)。 彼女は、宇宙人の一種であるクリー族に所属している。 彼女は並外れた戦闘能力がある一方で、過去の記憶が失われていた。 ある日、彼女は仲間の救出に向かった先で、 敵対するスクラル族に捕らえられてしまう。 スクラル族は彼女の記憶を探ろうとする。しかし、断片しか見つけられない。 逃走した彼女は地球へと落下する。 そのとき、地球は1995年だった。 彼女は後にアベンジャーズ司令官となるサミュエル・L・ジャクソンに出会う。 そして、 自らの記憶探しの冒険を始める。 【興行収入】 ■世界:11億2800万ドル ■日本:20億4000万円 <予告編> |
「アントマン&ワスプ」
(2018年8月) |
■監督:ペイトン・リード
【評価】 ■ロッテン・トマト:87% ■シネマスコア:A- ■IMDB:7.0 妻のジャネットが量子世界から抜け出せなくなってしまった事件をうけ、初代アントマンことピム博士は希望を失っていた。 しかし、2代目アントマンのスコットが量子世界から帰還したのを見て、彼は研究の再開を決意する。 一方、スコットはソコヴイア協定に違反した罪で、自宅に軟禁されていた。 そんな生活も残り3日となったところ、ピム博士の娘ホープから、ジャネットの救出を依頼される。 母ジャネットのヒーロー名を継ぎ「ワスプ」となったホープとともに、闇市場の武器ディーラーや、研究を狙う謎の女性ゴーストに、スコットは立ち向かう! 【興行収入】 ■世界:6億2200万ドル ■日本:13億2000万円 <予告編> |
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」
(2018年4月) |
■監督:ルッソ兄弟
【評価】 ■ロッテン・トマト:85% ■シネマスコア:A ■IMDB:8.4 すべてを手に入れることで絶大な力を得るという、6つのインフィニティ・ストーン。 ”狂えるタイタン人”の異名を持つサノスは、宇宙のバランスを保つため、多くなりすぎた生命を半分にするという歪んだ思想のもと、ストーンを集めていた。 凶行を止めるため、ストーンを守ろうとするアベンジャーズを始めとするヒーローたち。かつて仲たがいしたアイアンマンのトニー・スターク(ロバート・ダウニー・ジュニア)とキャプテン・アメリカのスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)も合流する。 だが、トニーとストレンジたちによる策は失敗し、6つのストーンをはめ込んだグローブを着けたサノスが指を鳴らすと、決戦の地ワカンダと惑星タイタンで、次々とヒーローたちの身体が消滅していき・・・。 【興行収入】 ■世界:20億4800万ドル ■日本:37億4000万円 <予告編> |
「ブラックパンサー」
(2018年3月) |
■監督:ライアン・クーグラー
【評価】 ■ロッテン・トマト:96% ■シネマスコア:A+ ■IMDB:7.3 アメコミ映画として史上初めてアカデミー賞作品賞にノミネートされた。 マーベル映画の中で最高級の評価を得ている。 アフリカの小国ワカンダには秘密があった。 はるか昔、この地に落下した巨大隕石を構成する未知の金属ヴィブラニウムの力によって、飛躍的に発展したテクノロジーを有しているのだ。 歴代の王は王国の守護者「ブラックパンサー」として、この秘密が悪の手に渡らないよう国を支えてきた。 先王ティ・チャカが亡くなり、息子である王子ティ・チャラがブラックパンサーの力を受け継ぐが、ワカンダ王族の血を継ぐ暗殺者キルモンガーは、ヴィブラニウムの力とワカンダの王位を狙い暗躍していた。 ティ・チャラは愛する国を守ることができるのか? 主人公ブラックパンサーを演じたチャドウィック・ボーズマンは、2020年8月、大腸がんで亡くなった。 【興行収入】 ■世界:13億4600万ドル ■日本:15億6000万円 <予告編> |
「マイティ・ソー バトルロイヤル」
(2017年11月) |
■監督:タイカ・ワイティティ
【評価】 ■ロッテン・トマト:93% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.9 オーディンの死によって、封印されていた死の女神ヘラが復活。 ヘラの攻撃により、ソーはムジュルニアを砕かれ、宇宙の果ての惑星サカールに飛ばされてしまう。 ソーはサカールの支配者グランドマスターにより、バトルロイヤルに出場させられるが、闘技場では行方不明になっていたハルクが王者として君臨していた。 一方、ヘラはアスガルドに侵攻し、世界の終焉「ラグナロク」を引き起こしつつあった。 ソーはハルク、そして同じくサカールに飛ばされていたロキと力を合わせ、ヘラによって支配された故郷を取り戻すための戦いを挑む! 【興行収入】 ■世界:8億5300万ドル ■日本:11億5000万円 <予告編> |
「スパイダーマン:ホームカミング」
(2017年8月) |
■監督:ジョン・ワッツ
【評価】 ■ロッテン・トマト:92% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.4 スパイダーマンがMCUに加わり、新スパイダーマン・シリーズとして登場。 本作がその第一弾。 すでに、2016年4月公開の「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」に脇役として登場し、お披露目は済んでいる。 スパイダーマンは、 ソニーが1999年にマーベルから映画化の権利を買い取った。 このため、マーベルとディズニーが製作する他のマーベル映画に登場できなかった。 しかし、2015年にソニーとマーベルが提携し、 共演が実現することになった。 新生スパイダーマンに変身するピーター・パーカーは、15歳の高校生という設定だ。 トム・ホランドが演じる。 学園ドラマ風になっている。 「ホームカミング」とは、米国の高校のパーティーのこと。 パーカーは「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」で、アイアンマンにスカウトされた。 そして、アベンジャーズ同士の戦いに参加していた。 その後、アイアンマンの会社の「インターン(見習い)」として修行をすることになった。 パーカーは放課後になると、アイアンマンのトニー・スターク(ロバート・ダウニー・ジュニア)からプレゼントされた特製スーツを着てニューヨークの街をパトロールしていた。 ある日、巨大な翼のメカを装着し、街を危機に陥れようとする謎の男、バルチャー(マイケル・キートン)と遭遇。1人で戦いに挑む。 「早くアイアンマンからヒーローと認めてもらいたい」「アベンジャーズの仲間入りしたい」と焦るスパイダーマン。 向こう見ずな振る舞いは、少年らしさがいっぱい。その成長物語である。アイアンマンとの師弟関係にも注目。 悪役は、成り上がりを目指すニューヨークの中年男。 ヒーローたちが以前の戦闘で現場に残してしまった物質を、格差社会で抑圧された労働者とともに悪用しようとする。 これまでのマーベル映画よりも、悪役の人生観が丁寧に描かれているとの評価を得た。 名優マイケル・キートンの好演も光る。 過去のスパイダーマン映画のピーター・パーカーは、 どこか陰のある人物像だったが、 本作は前向きで明るく、元気満タンで弾けている。 【興行収入】 ■世界:8億8000万ドル ■日本:28億円 <予告編> |
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」
(2017年5月) |
■監督:ジェームズ・ガン
【評価】 ■ロッテン・トマト:85% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.6 前回の活躍で一躍有名になったクイルたち。 彼らは高飛車な指導者アイーシャが治めるソヴリンで、惑星のエネルギー源を守る仕事に就く。 しかし、ロケットがそれをくすねてしまい、艦隊から総攻撃を受けることに。 このピンチを救ったのは、エゴと名乗る謎の男。 彼はクイルが生まれる前に姿を消した実の父にして、不死の生命・天界人であり、クイルもその血を受け継いでいるのだという。 だが、エゴがクイルを呼び寄せたのは、この宇宙を自身の分身で飲み込むためだった。 それを知った仲間たちは、クイルを救うため、エゴ撃破に動き出す。 【興行収入】 ■世界:8億6300万ドル ■日本:11億4000万円 <予告編> |
「ドクター・ストレンジ」
(2017年1月) |
■監督:スコット・デリクソン
【評価】 ■ロッテン・トマト:89% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.5 天才外科医スティーブン・ストレンジは、突然の交通事故で両手の自由を失くし、人生が大きく変わってしまう。 希望とともに、恋人と財産、なにもかも失くした彼は、奇跡の治療法を求め、神秘の場所カマー・タージに旅立つ。 至高の魔術師エンシェント・ワンと出会ったストレンジは、そこで人知を超えた力を知る。 魔術師となる決意を固め、厳しい修業を始めたストレンジは、ふとしたきっかけで自身の居る場所が闇の魔術から人類を守るための砦であることを知る。 戦いの歴史を知り、運命はストレンジを引き寄せていく! 【興行収入】 ■世界:6億7700万ドル ■日本:18億7000万円 <予告編> |
「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」
(2016年4月) |
■監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
【評価】 ■ロッテン・トマト:91% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.8 ヒドラの残党クロスボーンズとアベンジャーズの戦いに、一般市民が巻き込まれ、犠牲者が出てしまった。 これをきっかけにして、政府組織がヒーローを管理する「ソコヴィア協定」が締結された。 だが、自らの意志で行動し戦うべきというスティーブと、仲間を危険にさらしたくないトニーの間で、協定を受け入れるかどうかの意見が割れてしまう。 さらにスティーブの親友、ウィンター・ソルジャーことバッキーが、テロ事件の犯人として指名手配され、2人の亀裂は決定的に。 アベンジャーズのなかでヒーローたちの”内戦”が始まる。 【興行収入】 ■世界:11億5300万ドル ■日本:26億3000万円 <予告編> |
▼ フェーズ2 ▼ | |
「アントマン」
(2015年9月) |
■監督:ペイトン・リード
【評価】 ■ロッテン・トマト:83% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.3 仕事も家庭も失った、がけっぷちの男スコット・ラング。 このままでは養育費も払えず、娘にも会えない。 追いつめられた彼は、気のいい仲間の儲け話に乗って豪邸に忍び込む。 だが、厳重な金庫を破っても金目のものは見当たらない・・・。 スコットは仕方なくそこにあった謎のスーツを盗み出すが、それは身体を縮小させるピム博士の発明品だった。 すべてを見ていた博士による「人生をやり直すチャンス」という説得を受け、スコットは、体のサイズとアリを操る「アントマン」の名を襲名。 縮小化技術の悪用を企む人間との戦いに巻き込まれる。 【興行収入】 ■世界:5億1900万ドル ■日本:12億1000万円 <予告編> |
「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」
(2015年7月) |
■監督:ジョス・ウェドン
【評価】 ■ロッテン・トマト:76% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.3 アベンジャーズ映画の第2弾。 ウルトロンとは、「アイアンマン」のトニー・スタークが開発した人工知能(AI)である。 その人工知能が暴走し、人類の抹殺をしようとする。 小国ソコヴィアにあるヒドラの基地を殱滅(せんめつ)するため、アベンジャーズが集結。 任務は成功するものの、トニーはテレパシーで人類が滅ぼされる悪夢を見せられる。 恐怖にかられたトニーは、人類を守るロボット軍団を開発する「ウルトロン計画」を極秘裏に進める。 しかし、計画は失敗し、暴走した人工知能ウルトロンは、平和という大義名分のため人類絶滅に動き出す。 この出来事により、アベンジャーズに対する世論の反発が起きる。さらに仲間たちにも軋轢(あつれき)が走る。 ウルトロンが自らの軍団を作り上げていく一方で、アベンジャーズたちは、再びチームとして立ち上がれるのか? 【興行収入】 ■世界:14億900万ドル ■日本:32億1000万円 <予告編> |
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」
(2014年9月) |
■監督:ジェームズ・ガン
【評価】 ■ロッテン・トマト:91% ■シネマスコア:A ■IMDB:8.0 9歳の少年が、 お母さんを病気で亡くした後、 謎の宇宙船にさらわれる。 少年の名はピーター・クイル。 主人公である。 その26年後、少年クイルは大人になり、 宇宙で泥棒として活動していた。 自らを「スター・ロード」と名乗っていた。 ある日、惑星モラグから秘宝を盗み出す。 この秘宝は「オーブ」と呼ばれ、宇宙を滅亡させるほどの力を持っていた。 オーブを狙う賞金稼ぎのアライグマのような生物ロケットと樹木人間グルートのコンビ、そして謎の暗殺者ガモーラと争いになったピーターは、彼らとともに逮捕・投獄される。 凶暴な囚人ドラッグスを含めた5人は、「銀河の守護者」(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)を名乗る。 ザンダー星の壊滅を狙うロランの魔の手からオーブを守ろうとする。 【興行収入】 ■世界:7億7000万ドル ■日本:10億7000万円 <予告編> |
「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」
(2014年4月) |
■監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
【評価】 ■ロッテン・トマト:90% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.8 『アベンジャーズ』での戦いから2年、S.H.1.E.L.D.は未知の脅威から世界を守るため、新たな防衛システムの開発を行っていた。 しかし、それは巨大母艦で世界を監視するという、実質的に"全人類を彼らの支配下に治めさせる"といえる「インサイト計画」だった。 そんな計画に疑問を持ち始めたフューリーとスティーブの前に謎の暗殺者ウィンター・ソルジャーが姿を見せる。 さらにスティーブの命をS.H.1.E.L.D.の仲間たちが狙う。 誰も信じることができず、逃亡者となるスティーブ。事件の裏には、壊滅したはずのヒドラの影が。 【興行収入】 ■世界:7億1400万ドル ■日本:7億円 <予告編> |
「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」
(2014年2月) |
■監督:アラン・ティラー
【評価】 ■ロッテン・トマト:66% ■シネマスコア:A- ■IMDB:6.8 惑星直列の影響により、アスガルドを含む9つ世界で混乱が発生。 地球のロンドンでも原因不明の重力異常が発生していた。 ソーの恋人となったジェーンは、その調査中に謎の物質エ一テルを体内に取り込み、一体化してしまう。 エーテルの存在を感知し、5000年の眠りから目覚めたダーク・エルフの支配者マレキスは、その力で全宇宙を「ダ一ク・ワールド」にせんと企んでいた。 ソーはジェーンをアスガルドへと避難させるが、そこにダーク・エルフの集団が襲いかかる。 ソーはかつての仲間たち、そしてロキにも協力を求め、マレキスに戦いを挑む。 【興行収入】 ■世界:6億4400万ドル ■日本:6億3500万円 <予告編> |
「アイアンマン3」
(2013年4月) |
■監督:シェーン・ブラック
【評価】 ■ロッテン・トマト:79% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.1 ニューヨークでの戦いの後、トニー・スタークはさらなる敵の存在を知り、とりつかれたように新しいアーマーを作っていた。 だがそのことは恋人のペッパー・ポッツをより不安にさせる。 さらに事態を悪化させるようにテロリストのマンダリンがトニーの自宅を襲撃、世間には死亡したと思われてしまう。 その状況を利用し襲撃者を探すと、テロリストの裏で糸を引いている人物がいた。それは彼が何年も前にその存在を無視した科学者、アルドリッチ・キリアンだった。 過去の自分の過ちが現在の脅威を生んでしまったことが、トニーの考えにも大きな変化を与えることとなる。 【興行収入】 ■世界:12億1400万ドル ■日本:25億7000万円 <予告編> |
▼ フェーズ1 ▼ | |
「アベンジャーズ」
(2012年8月) |
■監督:ジョス・ウェドン
【評価】 ■ロッテン・トマト:92% ■シネマスコア:A+ ■IMDB:8.0 マーベル・コミックのヒーローたちが一堂に会する超巨編。 ニック・フューリー率いるS.H.I.E.L.D.では、コズミック・キューブの研究が行われていた。 しかし研究の最中、キューブは制御不能に陥り、別世界へのワームホールを開いてしまう。 そこから姿を見せたロキはキューブを強奪し、地球侵略を開始。 フューリーは”超人”たちによるチーム「アベンジャーズ」によって、地球の危機を救おうと考えるものの、彼らはフューリーの意に反し、立場の違いからチームへの加入を拒み続ける。 そんななか、キューブの力を使ったロキが地球への攻撃を開始。 人類最大のピンチを前に、ついにアベンジャーズが結成される! 【興行収入】 ■世界:15億1800万ドル ■日本:36億1000万円 <予告編> |
「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」
(2011年10月) |
■監督:ジョー・ジョンストン
【評価】 ■ロッテン・トマト:80% ■シネマスコア:A- ■IMDB:6.9 キャプテン・アメリカの誕生の物語。 第2次世界大戦中、虚弱なため軍への入隊が不適合とされたスティーブ・ロジャースが極秘の血清の実験台となり、キャプテン・アメリカとして超人的な肉体を手に入れる。 やがて戦線で活躍し、キャプテン・アメリカは国民のヒーローとなるが、戦火の中で窮地に追い込まれ、アメリカを守るため自らが犠牲となって北極圏の氷の中へ沈んでしまう。 この作品で重要な要素として、ハルクの誕生にも関わる超人血清の存在、四次元キューブ、ヒドラの誕生などがある。 また、スティーブの幼馴染みで戦友のバッキー・バーンズの伏線も潜んでいる。 【興行収入】 ■世界:3億7000万ドル ■日本:3億1000万円 <予告編> |
「マイティ・ソー」
(2011年7月) |
■監督:ケネス・ブラナー
【評価】 ■ロッテン・トマト:77% ■シネマスコア:B+ ■IMDB:7.0 ソーがヒーローとして目覚める物語。 神々の国「アスガルド」の王オーディンの息子ソーは、王位を継承する儀式で、かつて戦争状態にあったヨトゥンヘイムの氷の巨人に襲われる。 これを退け事なきを得ようとしたソーだが、それでは納まらず、ヨトゥンヘイムとの戦いへ赴く。 再び戦争になりかけたところを父オーディンが仲裁、ソーは継承権と武器である「ムジョルニア」の力を剥奪され人間界へ追放されてしまうが地球で真の強さを学ぶ。 一方でオーディンのもう一人の息子、ロキの陰謀でアスガルドは危機に瀕することになり、ソーは力を失っているものの、ロキに戦いを挑んでゆく。 【興行収入】 ■世界:4億4900万ドル ■日本:5億円 <予告編> |
「アイアンマン2」
(2010年6月) |
■監督:ジョン・ファヴロー
【評価】 ■ロッテン・トマト:73% ■シネマスコア:A ■IMDB:6.9 自ら開発したパワードスーツを身にまとい、正義のために戦うトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)の前に新たな敵(ミッキー・ローク)が登場する。ジョン・ファブロー監督。 トニーは、英雄行為を問題視した国からスーツ没収を命じられる。断固拒否するが、一方で、スーツ着用の副作用によって体内の血中毒素が増加していった。その後、モナコグランプリに出場するトニーの前に、彼を憎む強敵・ウィップラッシュ(ローク)が現れたことで、再びアイアンマンとして戦うことに。さらに、謎のセクシー美女やライバルの武器商人も出現する。 謎の美女としてスカーレット・ヨハンソンが加わるなどスケールアップした。 【興行収入】 ■世界:6億2300万ドル ■日本:12億円 <予告編> |
2000年代
題名、年、動画 | 内容・解説 |
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「インクレディブル・ハルク」
(2008年8月) |
■監督:ルイ・レテリエ
【評価】 ■ロッテン・トマト:67% ■シネマスコア:A- ■IMDB:6.6 放射線事故が原因で、強い怒りを感じると、肉体が巨大化し「ハルク」に変身してしまう科学者ブルース(エドワード・ノートン)。治療薬を開発して普通の人間に戻ろうとする彼を、ハルクのパワーを利用しようと企てる軍が執拗(しつよう)に追い回す。ついには恋人ベティ(リブ・タイラー)にも危険が迫り、ブルースは自らの意思でハルクとなって、彼女の身を守ろうとする。 主演のエドワード・ノートンは、製作中、 脚本を何度も書き直させたり、 監督の仕事に口出しをしたという。 このため、チームワークを乱したという理由で、 この作品の後にハルク役を外された。 かわりに、マーク・ラファロがハルクを演じることになった。 【興行収入】 ■世界:2億6300万ドル ■日本:5億円弱 <予告編> |
「アイアンマン」
(2008年9月) |
■監督:ジョン・ファヴロー
【評価】 ■ロッテン・トマト:94% ■シネマスコア:A ■IMDB:7.9 「正義感にあふれる若者」といったヒーロー映画の常識を覆した。女にだらしない中年男を主役に据えた。 「スパイダーマン」「バットマン」などに比べると、マイナーな原作。しかし、観客が親しみを感じて大ヒットとなった。全世界で興収600億円を記録した。 酒とドラッグで沈んでいたダウニーJr.も復活した。 実業家で天才的な発明家のトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)はアメリカの軍事産業の雄スターク・インダストリーズのCEOとして、親友で軍人のローディ(テレンス・ハワード)と今日も新型兵器のデモンストレーションのためアフガニスタンにいた。 ジェリコ・ミサイルのデモンストレーションは大成功に終わり、軍が用意した車で帰路についたところを武装テロ集団に襲われ、爆発に巻きこまれ、拉致されてしまう。監禁された洞窟の中で医者のインセン(ショーン・トープ)のおかげで命びろいしたスタークは人工心臓を移植されていた。 テロ集団のリーダー「ラザ」がスタークを拘束したのはジュリコ・ミサイルを作らせようとしたからだった。 ラザに一味のアジトを見せられたスタークは、自分の会社で作られた兵器が一味に使われ、世界のあちこちで無力な人達を不幸な目にあわせているのを知る。 スタークの心は揺れ動く。 スタークはそこでミサイルを作る振りをして、飛行可能な着脱式パワード・スーツ「マークI」を作る。インセンの命懸けの援助のおかげで脱出することに成功し、帰国の途についた。 アメリカに戻ったスタークは兵器を作ることをやめると宣言する。自分が開発した兵器で不幸になった人々を救うために、「パワード・スーツ」の開発に力を入れることにする。自ら兵器と化し、良心に従ってテクノロジーを操ることにしたのだ。 企業経営者にして発明家であるプレーボーイに扮[ふん]したダウニーが魅力的だ。決して万能ではなく欠点も多いヒーロー像に人間味がある。そんなスタークが思いを寄せるのが秘書兼お目付け役のペッパー(グウィネス・パルトロー)。二人のやりとりは軽快だ。 【興行収入】 ■世界:5億8500万ドル ■日本:9億4000万円 <予告編> |
【参照】